Rhymes Of An Hour
ロキノン派でしたね〜（ってか、BEAT UK 知りませんでしたよ!!）

音そのものが持つ快楽を教えてくれた作品。音響面だけで語ることのできる作品ではないけれど、ぼくの音楽人生のターニング・ポイントとなった最重要作品。

ヒップホップ史・クラブミュージック史に残る傑作。作中に漂う鬱屈とした空気感は90年代特有のもので、まさに時代が生んだ必然と言うべき不滅の金字塔。

The Verve の "Bitter Sweet Symphony" を30回連続で聴いたというリアム・ギャラガーの有名なエピソードにならうと、ぼくが30回連続で聴いたのは Radiohead の "Let Down" だった。

本作に収録された "Televised Green Smoke" と "At Les" の2曲が発する、あまりにもクールで未来的なグルーヴは本当に衝撃的だった。ぼくのテクノ道の出発点。

友人と一緒に "Sunday People" を聴いたときに声を揃えて言いました。「俺たちの曲だ！」って（笑）。そんな青春のいちページ。

ソリの全く合わなかった体育教師にシバかれた日の帰り、ウォークマンをつけて自転車こぎながら、"愛し愛されて生きるのさ" と "ラブリー" を聴いて、ひとりカラオケしてましたね、それも度々（笑）。そんな青春のいちページ。

日本のヒップホップにも "オルタナティブ" があるんだと、初めて感じた作品。あくまで個人的な話ですが。ここまで言葉に強さを感じのも初めてだったので、非常に衝撃的だった。

「アメリカの黒人ってさ〜、マザコンが多いねんで」と得意げな顔で言う友人に手渡されたＣＤがこれ。僕のヒップホップ道の原点。

ちなみに、同じ友人から「バックって英語で何て言うか知ってる？（少し間を置いて）ドギースタイルって言うねんで」とまたも得意げな顔で言われ、手渡されたＣＤが Snoop Dogg の「Doggy Style」だった（笑）。そんな青春のいちページ。

このアルバムを流しつつ、サントリーの "ザ・カクテル・バー" を片手に、マルボロ・メンソールを吹かしながら、「セックス! ドラッグ!! ロックンロール!!!」と叫んでいた友人（童貞）がいたのを思い出します。よく考えたら（考えなくても）、ひとつしか当てはまっていないという（笑）、そんな青春のいちページ。

ぼくのブラック・ミュージック道の入口はこの御方。作品の影響も大きかったけれど、「久保田利伸のプラネット・フレーヴァ」というラジオの影響はもっと大きかった。