清く正しいボンクラ男子

ひそかに盛り上がりをみせるオセアニアエリア勢。Lord Echoの別プロジェクトFabulous/Arabiaは、あらゆるジャンルをミックスしつつ、ジャイルスやジャザノバが大喜びしそうなエバーグリーンなポップソウルに仕上げてみせた。
クラブピープルのみならず、ビートルズやビーチボーイズが好きな年配の方にも手にとっていただきたい。

かつての盛り上がりはなくなったとはいえ、ウエストロンドンの連中が優秀なことには変わりがない。フュージョンもテクノも同じ次元のもという彼らの感覚にシンパシーを感じるのだと改めて思う。

Monday満ちると共演歴があったりと、以前から名前は知っていたが、予想以上の充実作。この作品の根底にあるのはUkクラブソウルの品の良さといったところだろうか。歌モノはもちろんだが、インストモノも捨て曲なし！

結婚というめでたいニュースに続いて、二月にはロッテルダムジャズオーケストラとのコラボアルバムが控えるMark de Clive-Loweプロデュースだけあって悪いわけがない。コテコテ感がぬぐえないネオソウル界に風穴を開けた快作。

日本人キーボディストKan SanoによるプロジェクトBennetrhodes。震災の影響もあるというだけあり、暖かさとメロウネスなメロディーが印象的。
Tatham,Mensah,Lord & Ranksが気に入った人はぜひチェックして欲しい。

今から３０年以上も前にリリースされた作品ながら、今年手に入れたもので、どうしてもハズせない一枚。なぜならは音が驚異的に良い！まるで今年録音されたのではと思える程だからだ。それ以前に彼のサウンドがタイムレスであるのは言わずもがな。クラブジャズやソウルフルハウスが好きは絶対チェック！

全盛期の作品は、もはや人類の宝といっても過言ではないスティーリーダンのDonald Fagen は何と今年64歳。初老にしてこのサウンドは有えない。

タワレコードのフリーペーパーで昨年のMix CD部門でもとり上げられていただけあって、好事家の間では話題になった一枚。下手をすれば単なる色モノになってもおかしくないのもかかわらず、そうはいかない次元に見事着地。

ディープハウス界の大物Osunladeもお気に入りというTere$▲jeneeなる
読みにくい（笑）シンガーによるフリーダウンロードアルバム。
なによりシンガーとして申し分のない逸材。今後も期待。ココでダウンロード可
http://teresajenee.bandcamp.com/album/electric-yellow

クラブ畑出で、再レコーディングが成立するグループはほぼ皆無といってもいい。
これができるということは、彼らの曲そのものが優れているからに他ならない。