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便配り。日曜芝居作家、DJ、MTG。

今年、何度も「Lean on me」のPVを家で、渋谷で見ながら、
未来をずっと考えてました。
ロック不在の現状と、ちょっと先の未来とか、そんな感じ。

全く失速しない日本のオルタナティブロック。
その現状認識は変わらず、いつの間にか個人の心にまで入り込み、
素敵な予感を搾取していく。

この面構え。一目見た洋楽好きを一瞬で虜にする若きディラン。
もしSnoozerが存在していたなら、翌月には表紙だったろうに。

ジャケットは今年最高。ポロックのような絵に、
デザインとして設えた月の満ち欠けとかもうやばい。
音楽も80sポップのインディロック盤で、
革新的なところはないけどやっぱりすごい。

2010年にPVを見てから、ずっと音沙汰なかったけど、
凄く良いアルバムを作ってくれたと思います。
SEAPUNKの奴らも一目おくエレポップアーティスト。
目が覚めると、恐竜はまだそこにいた。

前のアルバムもすげーいいなーと思ってたんですけど、
今年のアルバムも全く変わらないけどいいです。
ダーク・クラウト・ロックの至宝。

今年のベストレーベルかもしれないLBTの、
酔いどれ大将が出したフルアルバムは、
HONDALADYとturbofunkの出会いのような、
奇跡のアラサーアルバム！

Grimesもそうだけど、
これ聞くと大体チルウェイブとかウィッチハウスとかもういいかなー
って思います。1アルバムでわかる洋楽トレンド、みたいな。
アルバムも世界観が凄くしっかりしていてぶれがないです。

LoneにしろPara oneにしろ、すべてある少年から教えていただいたので、
彼には本当に感謝しています。

2007年、「電刃」というイベントで衝撃を受け、ずっと追いかけてきた
チップチューンのアーティストが、気鋭のラッパーと組んだアルバムは、
耳を塞ぎたくなるような、現代社会のディストピアの戯画だった。
「通勤ソングに栄光を」。このPVを見るたびに、
「こんなはずじゃなかった」。そんな弱音が心の底からこみあげてくる。