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ジャズとエレクトロニカの間で揺れ動く生き物。

なんだかんだ言っても、結局このアルバムを一番楽しんだわけです。
ブランクで感じたAphex Twinも今更なぁとか本当は新譜なんて
出ないんだろうとか、でもやっぱり出るなら早く聴きたい感とか、
そういうのが入り混じった中でちゃんとリリースされ、買って、聴いて、
それからひたすら聴いてしまったのでした。

結局、音楽はアルバムが聴けてなんぼです。どんな作品でも良いから
もっと聴かせて欲しい（と思っていたら100曲以上アップされましたが）。

ピアノ・ベース・ドラムのトリオ編成で、リーダーがピアノだと
大体はメロディ主体の音楽となり、これはメロディ好きに堪らないと
思いつつ、でも他のパート2つは余程演者の力量がないと控えめに
なってしまいます。

その点、ベースがリーダーだとメロディもリズムも面白いものが出来、
かつ大体バランスが良いように感じます。今作は最高傑作なのでは
ないでしょうか。

今年知ったアーティストで、中々衝撃的でありました。
こういう出会いが年に1回はあると嬉しいですね。

勢いのある電子音楽の要素を上手く自分たちの音に染め上げ、
それらをスタイリッシュに仕上げてるセンス。
過去作を聴くと結構色々やってるので、器用貧乏な気がしつつ。
でもクオリティ高いです。余り話題になってないのが驚き。

懲りずに大御所。を選ばざるを得ないのは、Plaidが職人気質に
アルバムを一定水準まで仕上げてくるからですね。
年末に観たライブもあって相乗効果でこの位置に。
最後のトラックがちょっと物足りなかった気もしますけど。

その刹那、というか瞬間的な音の響かせ方に命を賭してる感の
あるピアニストによるトリオ作。それにサックスを加えた編成でのアルバム。
トリオの完成度が高いので、他の音は必要あるのか疑問でしたが、
あっても損なわない世界観を見事作り上げていました。
けど、きっと無くても問題ないように仕上げてくれる感もあり、
彼のピアノが好きな身としてはーーなんて思わなくもないです。

ギタリストJacob Youngの作品にもこのトリオで参加していて、
これもベストに入れたかったくらい良かったです。大活躍ですね。

初聴きの時点で、あーこれは良いっすねとなったアルバム。
こんなのEndless Summer以来はじめて！ と思ったりしましたが、
地味にEndless〜はそこまでハマっていないのでした。

その割りに順位が振るわないのは、個人的にノイズっぽいのより
リズムがあってーとかの方が好みだからっていうだけのお話。

わーいこういう音大好き！ ていうアルバム。
とどのつまり、かっちり硬めで入り組んだビートに暗く
低温度ながら通るシンセの組み合わせです。

前作からリリースペース早めなのに、しっかり進化しておりました。

Machinedrumのアルバムと最後までどっちをベスト入り
させるか悩んだのが、このアーティスト。新顔修正点ですね。

全体的に色んな感じの曲が楽しめ、後半ほど良い曲が揃っていて
ついついアルバムをリピートしがちでした。こういうアルバム構成のが
聴いちゃう気がしますね。前半は良いけど後半は気付いたら終わってた
というのより好き。

ドラムの人がリーダーなのに、そんなバシバシ叩いてない、けど
要所要所で上がる感じの小ネタ入れてくれます。そこが熱い。

というかドラマーなのにメロディがとても良い気がします。
だからこそビートにそこまで力入れてないのカシラ・・・余裕を
感じますね。過去作も聴いてみたい。

ジャケットに合わせて、リリースされた秋の青空と雲の
バランスが良い日に好んで聴きました。なんという清々しさ！
こういう清涼感溢れるのも良いですね。

・・・あれ、アンビエント枠をこのアルバムが取り、
bvdubの作品が外れた気がする。