日本のクロスオーバー/Jazz界の地力を見せ付けたアルバム。 聴くたびに受け取る感じが全く違っていて、気がつくと何回もリピートしていますが、何よりも素晴らしいのは音が分厚く、踊れるところです。 前作に比べて、メロディラインにボーカルが載っただけでかくも表情が違ってくるものかと驚きました。

「過剰の美学」Museの決定打となるアルバムです。 1曲目2曲目を聞いたときにはそのポップさにちょっと心配になります。すなわち、Muse変節か？と。しかし、3曲目に新・Museの片鱗を見せつけ、4曲目以降その心配が全くの杞憂であった事に気づきます。そして聞き終わったときには徹頭徹尾、これ以上ないほどMuse的な一枚であった事を思い知ります。過剰かつ清清しいアルバム。

曲数は少ないですが、その分曲が精選されており、聞いていて飽きません。そして何よりも歌もの2曲の完成度！特に聴き所は「Tiger eyes」の英語バージョン、Monday満ちるのボーカルが完璧にはまっていて、個人的には日本語版を超えていると思っています。

今年の邦楽勢では最高の一枚といっていいのではないのでしょうか。耳あたりのよいポップソングかと思うと、マッシュアップあり、高速チューンあり、打ち込みありの何でもあり状態で、しかもそれぞれがばらばらにはなっていなくて統一感があります。もっとライブをやって欲しい。今一番生で音を聞きたいバンド。 個人的には「24サーチライト」〜「Today」の流れが好きです。

フジロックでの圧巻のライブも含めて、完璧なダンスアルバムです。大仰なギターの音もほんとにベース弾いてるかどうかわからないモデル風のおねぇちゃんも含めて全部好きです。

「ロックとして」とても真っ当な一枚です。 作り自体は非常にポップなんだけども、それぐらいの方がよいのかも。

とにかく勢いだけで聞かせる一枚。でもそれがどれだけ素晴らしいです。

復活作。シンプルかつ真っ当な曲が多くて聴きやすいです。「コンセプトアルバム」というのも今回に限っては成功していると思います。

前々作〜前作までの流れが好きだった人間としては微妙だと回答せざるを得ないですが、4曲目「When The Bomb Drops」に代表されるヘビーな曲はさすがPrimalと唸らせられる。

「どうでもいい時」に聴くと凄い「はまる」ことがあるアルバムです（誉めてます）。何も考えずにぼーっと聴けます。