はしやすめ / twitter
それ、せ〜いか〜い

正直、復活後の電気グルーヴにいまいちハマり切れないでいたわたくし。うれしいんだけど、まだまだこんなもんじゃないだろう、なんというか、そのう、こう！　……そんなモヤモヤした思いをガラリと変えてくれたのが「人間と動物」です。ユーモラス偽悪節全開な「662 BPM BY DG」や、過剰なるギャグサービス闇鍋イズム炸裂である「VOXXX」などを通り越し削ぎ落としかつビルドアップした、パワーアップしつつも普段着のままの電気グルーヴを味わうことができます。音はまあこれがスルメのような味わいの80’sなダンスミュージックでありまして、ダフトパンクしかり、奥田民生しかり、MBVしかり、2013年はおのおのルーツ＆普段着に回帰した年だったのではないかなあと思います。

いやはやkamomekamomeはもっともっともっと売れてしかるべきバンドだと思うしホルモンとかメルトバナナとか聴いてる腹ペコキッズなんかは聴いてしかるべきだと思うし聴いたら速いしうるさいし変拍子だからコーフンしちゃうし年間のベストにもランクインしちゃうもんだと思うんだけど観測範囲が狭すぎるのかしらんがどこにも挙がっていない！　これは誠に由々しき事態でありますので、買わなくたってYouTubeにプロモがあるんだから観ていただきたい。聴いたらたぶんライブに行きたくなるか買いたくなるかだだだ。あと個人的には、うるさいわりに高音の出力が抑えられているためか、耳疲れしないのもナイスです。

ハッキリ言って今年は女性ミュージシャンにビリビリ来た一年でありました。そのなかでもとくにHer Ghost Friendやハナエ、禁断の多数決などなど、カヒミやくしまる系の儚い声の女性ミュージシャンが増えてきており、声フェチ的観点からしてもたいへん喜ばしい事態であり嬉しい時代です。そんななかわたくしがイチオシしたいのがdaokoです。不可思議/wonderboy亡きいま、日本のラップのある一翼を担うのは彼女だと言っても過言ではないと思うんですけど、まあどこぞのよう知らんやつにそんなプレッシャーをかけられてもアレでしょうから、これからもマイペースに活動していただけたらなあと思います。

まず！　ジャケが！　かわいい！　そしてジャケ買いしてもまったく後悔しないであろう中身is音楽！　きらきらぴかぴかしたゆったりかっちりダンサブルな電子音楽が夜の夏フェスを思い出させます。最近のバッキバキなEDMも好きなんだけど、やっぱりなんだかんだで繰り返し聴くと耳が疲れちゃうので、最終的にはこういう硬質すぎないきらきらな音楽に身を委ねてしまいます。なんというか新しいのに懐かしいんだよなあ、不思議です。

速い！　うるさい！　かっこいい！