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会社員兼音楽ライターです。

神戸のラッパー・オノマトペ大臣のEP from Maltine Records。センチメンタルなシンセ中心のトラックに「あんまTSUTAYAじゃな聞かないけどなにこれイギリスで流行ってんの？」「コンビニになったパン屋の真裏はしゃぐ子供たちとシャボン玉」といったリリックのラップが乗り、デフレ以降の都市とそこに生きる気分をよく描き出していてよく聞いた。

京都のトラックメイカーがBandcampでリリースしたアルバム。LAのBeats系に影響を受けながら、よりメランコリックな音響表現に進んでいる。風邪が治りかけですべてのものがうすぼんやり感じられる系のトリップ感抜群。

フリーのミックステープ「FRESH BOX(β)」で名をあげたMCの第２弾。閉じた雰囲気になりがちなヒップホップのミックステープ文化の中で、エレクトロなトラックと軽く娯楽性に徹したラップで風穴を開けた感じか。ラップやスキットもそうした文化の中でパフォーマンスすることに言及していて面白い。

Cherryboy Functionを思わせるメロディアスさにボイスチョップがのったサウンドが楽しいトラックメイカーのEP from Altema Records。特に星のカービィの曲に歌をつけ、ゲーム中の効果音も散りばめた表題曲は白眉。

ガール縛りで曲を集めたコンピの第２弾。35曲入でテクノ、エレクトロニカ、ヒップホップは言うに及ばずロックバンドなどもいて、ネットレーベルの青春っぽい部分を満喫できる。先に挙げたオノマトペ大臣やfu_mouも参加している。

Bunkai-Kei Recordsによるロリ漫画雑誌「COMIC LO」のトリビュート・アルバム。その名の通り、エレクトロニカやアンビエントの曲が並び、電子音楽と萌え絵の質感へのフェティシズムの徹底という共通項をあぶりだす。

アニメ声ラッパーのファースト・ミックステープ。っぽいとかではなく、ガチのアニメ声でしっかりスキルのあるラップをし、スキットの演技もそつがない。いちいちおちょくってくるリリックも面白い。最後の曲はほとんどアニソン。

初の国産ダブステップレーベルLowfer Recordsのファースト・コンピ。Planet Muに近い作風の曲が並び、総じて面白い。中でもThe LASTTRAKによるSUGIZO「LUNA」のリミックスがあつい。

Bunkai-Kei records、ALTEMA Records、Shakuya Records、Mizukage Records、Hzrecords、totokoko labelの6つのネットレーベルの共同コンピ。エレクトロニカ、アンビエント、アコースティック、歌ものと並び、この6つでやったことが納得できる雰囲気を出している。

トラックメイカーTNDのEP。AKLOやKLOOZなど旬なラッパーを今っぽくローファイなトラックで引き立てている。G.Rinaを迎えた曲ではThe Beatles「Strawberry Fields Forever」を使っていて、フリーだからこそこういうやり方もあるなと感心する。